2011/10/11

名のない木


皆で水をあげて育てた木がありました。

オレは、その木を大事に大事にしていました。

ある時、たいして手伝ってもないのに

その木に出来た実を食べた人がいました。

オレは狂ったように怒り散らし

あいつは悪いやつだと大きな声をだしました。



一緒に水をあげていた友達が言いました。

実なんて食べたらなくなるだけだよ。

誰にもあの木は持っていけないよ。



その木は皆で水をあげた木でした。

誰にもマネして作れやしない。

そんな木なんですよね。



その実を食べた人が何か変わるような

そんな実を育てよう。



離れていても、その根はちゃんと繋がっている。

目先の実より、見えない所で繋がるその根に

水をあげよう。

怒り罵るより価値のある水を。







ありがとう

モヤモヤとなんとなく残っていたのが晴れました。

言い辛い事を伝えてくれた感謝と共に、

今度はオレから

この想いをその根が見える人に伝えます。

この場をかりて。




AKO






0 件のコメント:

コメントを投稿